花粉の季節に差が出る住宅性能|換気と気密の考え方

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こんにちは皆様。

春先になると、「窓を閉めているのに花粉症がつらい」というご相談が増えます。
しかし問題は窓の開閉ではありません。

花粉対策の本質は、換気設計と気密性能にあります。

花粉はどこから侵入するのか

京都の既存住宅では、気密性能(C値)が2.0〜5.0㎠/㎡程度の建物も少なくありません。
30坪の住宅で換算すると、ハガキ数枚分の隙間が常時開いている計算になります。

つまり、窓を閉めていても外気は自然に侵入します。
花粉は開口部だけでなく、建物の隙間からも入ってきます。

対策の基本は次の三点です。

・計画換気を正しく稼働させる
・給気経路で花粉を捕集する
・隙間を減らす(気密改善

24時間換気は止めない

2003年以降の住宅に義務化された24時間換気は、花粉対策にも有効です。
特に第1種換気(熱交換型)の場合、給気フィルターで外気中の粒子を一定程度除去できます。

重要なのは管理です。

・フィルター清掃(3か月ごと)
・フィルター交換(年1回)
・給気口周辺の気密確保

換気を停止すると、室内に持ち込まれた花粉が排出されにくくなります。
止めるのではなく、性能を活かすことが重要です。

「内窓は費用対効果の高い選択肢」

内窓(二重サッシ)の設置は、花粉対策と同時に断熱性能も向上させます。

・隙間風の低減
・外気侵入量の減少
・結露抑制
・冬季の体感温度向上
・冷暖房負荷の軽減

京都の既存住宅では、リビングや寝室のみの部分施工でも体感差が出やすいのが特徴です。

室内花粉の多くは持ち込み

実際には、衣類や洗濯物経由の花粉が室内滞留の主因です。

設計的な対応としては、

・玄関にコート収納を設ける
・室内干しスペースを計画する
・空気の流れを意識した間取りにする

性能と動線は切り離せません。

まとめ

花粉対策は一時的な対症療法ではなく、住宅性能のバランスの問題です。

・計画換気が機能している
・気密が確保されている
・窓性能が一定水準にある

この三点が整えば、毎年の不快感は軽減できます。

櫻井工務店では、換気・気密・断熱のバランスを踏まえた部分改修のご提案を行っています。

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